はじめまして。
NPO法人「らいおんはーと」理事長の及川信之です。

私はこれまでの学校ボランティア経験を通して、現代の子どもと親が抱える様々な問題を目の当たりにしてきました。
特に中学校では5年間、PTA会長として学校に関わり、大人への階段を登り始めた思春期の子どもたちの心身の成長を見守ってきました。

昨今、全国的に問題視されている、不登校・いじめ・貧困、それに伴う教育格差、家庭環境の問題…
江戸川区でも例外ではなく、問題解決に向けて行政や学校が対策を進めております。
しかしながら、
個々が抱えるそれぞれの問題もひとつではなく重複しており、それが複雑に絡み合って、そこから抜け出すのが非常に困難になっているのが現状です。

日本の未来を担う子どもたちをしっかりと育て、社会へ送り出すことは私たち大人の務めです。

そこで、私たちは子どもと親の抱える様々な問題を解決するにあたり、これまで地域ボランティアとして活動してきた小中高のPTA会長とOB・OGが中心となり、保護司・民生児童委員・町内会長・保護者に協力を得て、その経験を最大限に活かし、これまで行われてきた、問題解決へ結びつく対策のお手伝いをするとともに、行政や学校と連携を取りながら、地域の中でできる子どもたちの健全育成に向けての活動を目的とした「らいおんはーと」を立ち上げました。

現代の子どもたちの人間関係を見てみると、親や先生との「縦」の関係、友達や子ども同士の「横」の関係、このふたつの中で生活している子どもがほとんどです。
ひと昔前は、いつでも気軽に声を掛けてくれて成長を常に見守ってくれていた近所のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんがいました。
親や先生、友達にも言えない悩みを打ち明けたり、時には叱咤激励をしてくれるのがこの「斜め」の関係です。
現代社会で希薄となった「斜め」の関係を築くことで、困った時に相談される存在、いつでも見守っていることを伝えて行きたいと思います。

「誰もが繋がれて、温かい心と優しい
心が響きあう…
そこから育まれる新しい心の芽、
穏やかなとき、感じるぬくもり。」

人を傷つけてしまうのは人間、されどその傷を癒してくれるのも人間。
様々な悩みや問題も、頼れる人がいると思うだけでも気持ちに余裕ができます。

地域の中で、子ども同士や大人同士が繋がり、子どもと大人が触れあえる居心地のいい場所、第3の居場所づくりが私たちの活動の第一歩、ぬくもり子ども食堂『NUKUNUKU』です。

異世代間の交流と、様々な体験活動を通して育まれる「心」と、逆境にも負けない強い「心」の育成が、社会性を高め複雑化した様々な問題を解決する一助になると信じ「らいおんはーと」は時代が生んだ大きな壁に挑みます!